日本語の奥深さ

日本語を学ぶとき、生徒はその日本語の難しさを目の当たりにします。単純なひらがなからスタートし、基本的な文法や日常会話を学んでいく。それが漢字を学ぶ段階に入ると、日本語の取得はますます難易度があがります。それがある程度のレベルに達して、日本各地を1人で旅行できるようになったとしても、また毎日の会話に何も支障がないくらい日本語を話せても、いまだ多くの見えない障害を感じます。その見えない障害というのは、日本語を学ぶ人であれば、誰でも同じ経験をしてきたのではないでしょうか。話せる、聞ける、という以前に日本語を学ぶ上で、まだ何か見えない障害物が目の前に立っているのかもしれません。

その原因は、日本語の構造や学び手自身に原因があるのではなく、話す際の礼儀や他者との関係性、そのコミュニティーの醸成度が関係しています。良いか、悪いかは別として、日本人はそこまで、自分が思ったことをはっきりと伝えません。肯定的な部分では、日本人は他人に配慮し、言葉を選びながら会話をしてきます。その逆として、話していることが相手にはっきりと伝わりづらいという側面があり、伝えた意図が相手にはっきりと理解されません。この日本人が持つ性質が、お互いを理解する上で、弊害になっているのかもしれません。

この特徴的なコミュニケーションの問題に取り組むために、「羽後留学」では、日本の地域社会に可能な限り近い環境を提供し、生徒が「本物の」日本の会話に慣れることができます。羽後留学の学ぶキャンパスは羽後町全エリア。地元の人々が普段の日常生活を送っている環境に身を置きます。地元の学校で小学生と勉強したり、時には、静かなお寺の境内の中で勉強をすることもあります。さまざまな言語能力を扱うプログラム「羽後留学」は、様々なニーズに対応するために、国から認定された専門の日本語教師で各生徒の言語プログラムを作成・アレンジいたします。ここでは専門の日本語教師だけが先生という立場ではなく、地域の様々知恵を持った人々も先生として生徒に教える予定です。例えば、「日本語初心者コース」では、地元の子供でも何かについて教えることができる。純粋な無邪気さと好奇心を持った子供であれば、躊躇せずに生徒と一緒に学ぶことができ、生徒自身を日本語の環境に身を置くことが可能です。「日本語ビジネスコース」では、羽後町にある企業などと協力し、会社が学ぶキャンパスになります。地元企業の方と日本の実際のビジネス環境下で日本語を勉強することができます。

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