観光庁によると、観光やレジャー目的で来ている外国人観光客の平均宿泊日数は6.1泊でした。
各国を見るとさらに分かれているようです。一番滞在日数が少ないのは韓国の3.5泊、続いてアジア各国が続きます。一方滞在が長いのはアメリカやイギリス、フランスといった西洋の国のようです。
その理由はいくつか考えられますが、日本との距離が影響しているようです。日本に近い韓国や台湾のようなアジアは航空券なども比較的に安く、数日間の休みがあれば訪日するという方が多いです。
一方、10時間以上もかけて訪日するヨーロッパの観光客は週末ではなく、長期的な休みを利用して訪日することが多いようです。 日本からの海外旅行を考えた時も同じようなパターンですよね。 韓国ソウル2泊3日はあってもフランス2泊3日の旅行商品はほとんど見られません。
こういった数字を見た時、地域としての課題が浮かんできます。
「果たして、私たちの地域は外国人観光客を6日間楽しませることができるか?」
現状の秋田を考えるととても難しい条件だと思います。 田沢湖も角館も1日か2日、既に有名な乳頭温泉でも6泊する方なんてほとんどいません。
それぞれのコンテンツのみを発信していては、世界の旅行者にリーチできないのです。
解決方法は2つ
1:新しく長期滞在型のプランを作る(合宿プランや湯治文化の発信など)
2:各地域が連携して共同で発信することで全体として6泊を可能にする
どちらも成功事例がありますが、地域全体の波及効果を考えると後者の地域間連携が必要になってくるでしょう。しかし、これまで地域同士の連携はあまり積極的に図られてこなかったようです。
それぞれバラバラに動くのではなく、地域同士の連携を図る。 DMO(=観光地域づくりプラットフォーム)の大きな役割になります。